どうも、TMOです!
『B to B』の営業で顧客とやり取りしているとカウンター窓口の調達部門、いわゆるバイヤーの仕事って営業を掛けられる側だから営業よりも良さそうに見えてきますよね?
ワタシは実際にそういう風に見えていて、営業から調達へ職種を変えて転職しました。
今回はワタシの実体験を踏まえて営業から調達へ職種を変えた感想を赤裸々に話しています。
ワタシが調達(バイヤー)へ職種を変えた理由
まずはワタシの職歴なんですが、国家公務員を早期退職した20代前半の頃、右も左も分からず地元の中小企業へ就職しました。
この時、職種なんて全然意識していなかったんですけど、手に職もなく資格もない文系学卒の若造なんて営業くらいしか転職する先が見つけられないんですよ!
特にポリシーもなく営業職についている人って案外多いんじゃないですかね_?
ノンポリのまま営業部に配属されて、『B to B』のルート営業で30社くらい担当を持たされたんですけど、正直なところ仕事は激務でした。。。
まだ自分が国家公務員だったって奢っていた部分もあったし、こんな場所でくすぶっている人材じゃないって変なプライドがあって、中小企業の仕事なんて大したことないだろって思っていたんですけど、それは大きな間違い。
あくまでの国家公務員で採用されたのはテストが合格点に達していただけで、オールラウンドに仕事ができて社会人として最高峰のスキルがあって採用されたわけじゃない。
この最初の営業の仕事では社会の厳しさを多く学んで、社会で生活しているみんなが必死に仕事にしがみついて戦っていることを認識したなって、今振り返ると凄く思う。
なのである程度仕事も慣れるまでは月々の売上目標達成とか社内の技術/製造部署への根回しとか顧客への納期調整とかとか、日々苦しいことばかりだったんですけど、やりがいは凄く感じていて充実した日々を過ごせてました。(苦しかったことも振り返れば良い思い出だよね!!)
でも、もともと上昇志向もあって社会人のキャリアは国家公務員でスタートしていたので、やっぱり地元の中小企業勤めってなると物足りない自分が2年くらいすると顔を出してきます。
そこでワタシが思ったのが、、、こんな感じ。
- もっと大きい会社で大きい仕事をしたい!
- 年収を今よりも+100万円くらい増やしたい!
- 営業ではない仕事もやってみたい!
結構安易な理由なんですけど、20代前半~半ばの頃って皆こんな感じですよね?笑
あと凄く強く思っていたのが経験値を増やしたいなってことで、営業を経験したから次は別の職種の仕事もしてみたいって思ったし、営業の仕事は結構キツイって感じてたから別の職種ってどうなんだ?とかって思ってた。(会社規模、環境によってどんな職種も左右されることは後から知ります、、、)
社会人駆け出しの時は営業って仕事くらいしか知らなかったワタシも社会人経験を積んで文系で未経験中途採用で募集されている仕事は調達もあることを知るわけです。(自分のカウンター窓口のお仕事だしね。)
調達の人って自分が売り込んでいた窓口の人たちだったので、なんとなく悪いイメージもなく、文系の自分が営業以外で未経験採用されそうな職場が調達くらいだったので、調達の職種で求人応募して転職した感じです。
文系で転職したことがある人とか求人検索したことがある人は分かると思うんですけど、文系でも応募できそうな仕事って営業か調達くらいしかないんですよ。
ほかの職種は求人数が少なかったり、あとは求人があっても経験や資格が求められることが多かった印象。
調達(バイヤー)の仕事内容って?
そんなこんなで、またノンポリな感じで営業から調達に職種転換、転職してみたんですけど、これがまたまた激務な部署なんです。
少し考えれば分かるんですけど、そもそも求人は人で不足だから出しているわけで、それも離職率が高い職種ほど多く求人が掲載されるわけです。
営業は頭数が多く必要だからっていうのもあって求人が多く出ていることもあると思いますが、調達はそこまで営業に比べてポピュラーな職種でもないのに求人は割と出ています。
つまり求人が出ている会社の調達部門は会社の中でも忙しく大変な部署ってことなんですよね。
ワタシの配属された部署もやっぱり会社の中でも残業が圧倒的に多い激務な部署で離職率も高めな職場でした。
では一体どんな仕事かってことなんですけど、あくまでも製造業での調達(バイヤー)のお仕事例を簡単にまとめると以下の通り。
- 外部から購入する部品の値決め(価格交渉)と発注
- 納期調整と納入遅延への対応
- 品質トラブル発生時の社内とりまとめ役
- 外部から購入している部品の廃番対応
- その他、仕入先から相談される各種困り事への対応
凄く簡単にまとめてこんな感じです。
調達の仕事は、社内の開発、品質、原価部門と社外の仕入先をつなぐ窓口業務です。
なので、自分が担当している仕入先の購入品で発生するありとあらゆる問題に対して自分が旗振り役となって社内外を動かして問題解決する必要があります。
基本的には何か担当仕入先の購入品で問題が起これば調達担当者はすぐに対応して、社内外の取りまとめをしていかないといけないので、コミュニケーション力や問題解決能力、そしてリーダーシップも必要になってきます。
しかも、大体は社内外の管理職以上の人たちと調整する機会が多く、若くしてそういった人生の先輩方の仲裁役であり、代弁者であり、先導者にならないといけない、かなりハードな役回りです。
調達(バイヤー)の仕事でつらかったこと
ワタシは営業から職種転換、転職して今年でバイヤー歴8年目となります。
調達(バイヤー)の仕事例でお察しかと思いますが、今までの7年間を振り返ると本当に悩むことや辛いなって思うことが沢山ありました。
まだワタシは元々の性格が仕切り屋さんタイプだったので、自分の仕事内容に対して耐えられていたと思うのですが、内向的な方やストレス耐性が強くない人は本当にしんどい仕事だと思います。
具体的に辛かったことを挙げると、こんな感じ。
- 値段交渉が上手くいかなくて目標価格を達成できない
- 社内会議の主催件数が多くて頭がおかしくなりそう
(会議招集、司会進行や議事録発行、次回打合せ設定、経過管理などなど) - 自分が担当して購入品がトラブルで納入されない
- 仕入先から取引をやめたいと言われる
- 取引先から値上げしたいと言われる
(上司から値上げの妥当性を問われる)
軽く書き出してみても、こんな感じです。
でも総じて言えるのはやることの守備範囲が広すぎて頭おかしくなりそうってこと。(やらなければならないこと自体も多いしね。)
調達だと開発、品質、物流部門と会話することが多くて、それぞれに対してある程度の知識を持った上で調整していく必要があるので、駆け出しの知識がない時期はどうやって調整すれば良いか分からず本当につらいです。
もはや何かトラブルが発生したら社内外の人を集めて「みんな、オラに力を貸してくれ!!!!」ってひたすらお願いしまくる仕事です。
調達(バイヤー)の仕事でやりがいを感じるとき
調達の担当者は社内外から困り事を言われたり、トラブル発生時にはみんなを牽引していかなければならないので非常に大変な仕事である一方、それだけ会社の中でも重要な仕事を担っていることの裏返しなのでやりがいも凄くある仕事です。
たとえば、自分が仕入先と価格交渉して値段を下げれば、そのまま利益に直結します。
逆に納入遅延が発生して生産ラインが停止しそうになっている状況で自分が仕入先と調整して納入を維持できれば、生産継続できるので、こういっ場合でも会社の売上に大きく貢献できます。
調達(バイヤー)の携わる仕事は、少し失敗すれば会社の損失となったり、信用問題に発展するような業務なので、その分、自分が会社の屋台骨として支えている意識を日々実感できます。
コロナ禍で生産ラインが停止したり、部品が入手できなかったりといった状況が新聞やニュースでも最近では取り上げられたりしていますが、そういった問題に日々対処しているのが調達(バイヤー)の人たちで、そういった目線でもその重要性が世間的にも浸透してきている職種でもあります。
営業から調達への転職はアリなのか?
少しでも調達(バイヤー)業務に興味があるのであれば、ぜひ挑戦すべきだと思います。
特に営業で日々顧客とコミュニケーションをとったり、社内の各部門に調整しているような人にも凄く適性もマッチすると思いますし、社会的にも重要性が認識され始めている職種なので挑戦する価値はあると思います。(ワタシも結局、ずっと調達畑を歩んでいます。)
あとは、どんな企業で働くか、ということ。
営業経験者であれば、今の会社よりも更に規模が大きい会社や各条件がいい会社にも就職は可能だと思うので、色々な求人サイトを見て条件の良さそうなところに自分でエントリーすることをオススメします。(エージェントの利用はあまりオススメできません、、、)
特にコロナになってから調達関連のトラブルや業務負荷の増大で調達経験者がどこの業界でも求められているので、もし転職先の職場環境や業務内容が合わなかったり、物足りなくてもキャリアアップを目指すことも可能です。
まだまだ調達職の認知が社会的に低い状態ですので、少しでも興味がある方は挑戦してはいかがでしょうか?
筆者 TMO
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